STU48
強く芽生えた
“人に元気を与えたい”という思いは、
瀬戸内を中心に やがて全国へ
掲載:mix 2019 春号(2019.02.28)
取材・文:福島大祐 / 写真:内田達也
撮影協力:frill cafe(福岡市中央区薬院4-8-15 2階)

左から田中皓子、今村美月、土路生優里
STU48
瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48。昨年1月にメジャーデビューした彼女たちだけど、7月に平成最大の豪雨災害となった“西日本豪雨災害”を受け、2ndシングルの発売を延期。前作から約1年というロングスパンで待望のリリースとなった。今まさに成長段階である彼女たちの中から、派生ゆにっと“とろみちゅこっこ”としても知られる今村美月、土路生優里、田中皓子を薬院の『frill cafe』で直撃! まずは、発売延期を経ての久々のシングルについて聞いてみた。
土路生:半年間延びてしまったんですけど、その間にできたこともたくさんあって。災害に遭われた方のお手伝いに行ったり、募金活動やチャリティーコンサートをさせていただいたりして、意識がすごく変わったなと思います。地方の方々が、災害に遭って大変だったにも関わらず前に進もうとしている姿を直接見たので、自分たちも瀬戸内を元気にする力になれたらいいなという思いが強くなりました。

土路生 優里
表題曲『風を待つ』は、メンバー全員が広島県は尾道の坂道を移動しながらコンテンポラリーダンスを披露し、なおかつその様子をドローンで1カット撮影するというチャレンジ尽くしの楽曲だ。
田中:私はダンスが苦手で、特に今回はアイドルという感じの踊りでもないので、振り付けを覚えるのがすごく難しかったです。MVは全体のフォーメーションも見ていただきたいです。
今村:坂を駆け上がりながらの撮影を10テイク重ねました。ドローンの動きも意識しないといけなかったので本当に大変で…。
また、カップリング曲の『出航』では、春に完成予定の船上劇場である“STU48号”にてMV撮影を慣行。
土路生:かなりの大きさの船で、『大仏4コ分だよ』って聞いたんですけど、大仏一つのサイズもよく分からない(笑)。楽曲としては“水夫”とか“地図”というワードが出てきて、STU48の曲らしいです。
今村:まだ工事中でステージのイメージはしにくかったんですけど、だからこそ完成した時にお客さんと一緒に『これが私たちの船なんだ』と実感できそう。

今村 美月
結成から約2年、アイドルとなった自分に3人はどんな変化を感じているのだろう?
土路生:私は公演の時にエンジンの声掛けをさせてもらうんですけど、初めは自分が特別できているわけじゃないのに、みんなに声をかけるのは…と思っていたんです。でも、円陣をするからこそ、人に頼りすぎず自分もちゃんとしようと思うようになりました。加入するまでは周りに頼って生きてきたので。
今村:私は瀬戸内がもっと好きになりました。いろんな島に行ったり、自分が今まで知らなかったこともお仕事を通して学べて、皆さんに発信できるのが嬉しいし、活動していくうちにどんどんSTU48が好きになっていきます。
田中:徐々に公演で踊ることに“楽しい”という感情が生まれてきて、自然と笑顔も出てくるようになりました。周りを見ながらメンバーとアイコンタクトを取ることもできるようになってきたから。
取材中に共通して何度も「楽しい」と発言する彼女たちの笑顔が印象的だった。

田中 皓子
————————————– ≪ はみ出しTALK! ≫ ————————————–
Q.『出航』の「僕らは水夫だ 夢見る者たち」という歌詞にちなんで、みんなの現在の夢は?
土路生:今はAKB48さんがNHK紅白歌合戦に出て、そこにSTU48のメンバーも選抜メンバーとして出演している人はいるんですが、STU48単独で出てみたいです。昨年のレコード大賞で新人賞をいただいて、可能性は広がったんじゃないかな?
今村:昨年末『ベストヒット歌謡祭2018』にダンス選抜メンバーとして出させていただいたんですけど、ツイッターのトレンドワードに“STU48”と入って嬉しかったので、今後は私をきっかけにSTU48を気になってくれる人がもっと増えてほしいです。
田中:ファッション系のお仕事が増えたらいいなと思います。ただ、そのためにどうしたらいいかは今、試行錯誤していて。まずはインスタを通していろいろ発信して、女の子のファンももっと増やしたいです。
■Release
◎発売中 Single『風を待つ』
●キングレコード/DVD付初回限定盤 4タイプ 各1700円
■New Release!!
◎発売中 Single『大好きな人』
●キングレコード/DVD付初回限定盤 4タイプ 各1700円
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