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HOW TO 就職座談会②

\教えて 先パイ!╱

HOW TO 就職座談会②


掲載:mix 2019 冬号(2019.11.22)
取材・文:福島 大祐

左から、中村学園大学3年・宮原佳乃さん西南学院大学3年・奥村想一朗さん中村学園大学4年・川口みちるさん


今年、就職が決まったばかりの大学4年生と、就活を目前に控え、不安を感じている3年生2人が、就活をテーマに座談会を開催
。リアルな就活事情やテクニックなど、アレコレを赤裸々にぶっちゃけました!

前回: HOW TO 就職座談会①

 

川口:合う合わないって実際に働いてみないとわからないよ。だから色んな業界の会社を見て絞っていった方がいいと思う。自分に合う仕事ってなんだろうって考えたけど、結局いまだにわかってないから、直感が大事かな。

宮原:それは説明会の時点で「あ、ここだ!」と思ったんですか?

川口:う~~~~~ん! …面接を受けながら、かな?

奥村:会社の表向きだけじゃなくて、色々知っていくことが大事ですよね。説明会で企業の人たちのリアルな人柄はわかりました?

川口:わからない。説明会ではみんないい良いことしか言わない。だから私は、悪い面もちゃんと言う企業さんは信用してた。

奥村:たしかにそこまで説明しないですよね。

川口:そうそう、ごまかすんよね!(笑) だから質問しづらいことをあえてするの。例えば「残業はどれぐらいありますか?」とか。そうすると結構リアルな声が聞ける。でも、やっぱりごまかすところはごまかすんよね。「大体これぐらいかな? でも…」みたいな(笑)。

奥村:なるほどなぁ(笑)。僕は写真とか映像関係のことを日頃しているからクリエイティブ系が向いているのかなって思います。そういう意味ではエディター的な仕事もいいなと思うんですけど、調べてみると生活が厳しいみたいで、動画の編集になると本場のアメリカに行って勉強した方が手っ取り早いんです。だから今は、なにも見つからなければ海外に行って勉強するという選択肢も考えています。自分が一番なにに熱中してたかを考えてみると写真で、中でも編集は楽しんでやっていました。ただ給料的には少ないんですよね。そこで今迷っています。

川口:でも、本当にやりたいことならやるべきだと思うよ。

奥村:それだけじゃないって僕も思うんですよね。色んな職業を知らないからそれしか思いつかないだけかなとも思ってます。


■面接は「私を落とせば絶対後悔するぞ」というぐらい、強気でいくべし!

宮原:お金の話が出たけど、就職するうえでの優先順位はどう考えてます? 私は土日休みという条件は結構大きいです。私も仕事とプライベートは分けたい派なので。週末に休みがあれば学生時代の友だちとも会えるし。人も私は凄く大切なんですけど、説明会とかじゃなかなかわからなくて…。あと、私は給料はそんなに気にしていないです。あ、あとは都会に近い場所で働きたいですね。

奥村:僕の一番は「自分が成長できるかどうか」。将来的に独立もしたいんですよ。父親は不動産の社長をしていて姉もブランドを立ち上げたりしていて。父親には「お父さんを超える」って宣言して「おう、超えてみろ」って言われてるんですけど、じゃあ超えるためにはどうしたらいいんやろって…。まずは就職して色々吸収して、それからかなって考えてるんです。

川口:わ、それ忘れ取った。成長、大事よね。若いうちに仕事をどれだけ任せてもらえるか、そういうことも人事の人に聞いてたな。

奥村:就活でやっておいて良かったことはなんですか?

川口:事前に自己分析を深掘りしていたことかな?そのおかげで、いきなり面接が入ってもエントリーシートもすぐ書けたし。「学生時代頑張ったこと」とかのよくある項目は500字、400字、300字みたいに分けて作ってケータイにメモしてたの。

奥村:テンプレ化しておくのか!(笑)

川口:そうなんよ、企業の言う文字数に合わせてペーストするだけでいいし(笑)。めっちゃ楽だよ。じゃあ奥村くんと宮原さんが一番ハードルに今感じていることはなに?

奥村:…自分、えげつないぐらいにアガリ症なんですよ。本番直前まで余裕そうにしていて、いざ本番になったらガチガチになるタイプで(笑)。面接とかって慣れますか?

川口:私もそうだったよ。慣れる慣れる。言いたいことをしっかりまとめておけば大丈夫。だけん、準備ってめっちゃ大事!

宮原:自分のことを事前に深掘りしておいたらどんな質問にもパッと答えられるんですね。

川口:うん。私は友だちに「こう聞かれたらなんて返す?」って互いに深掘りをし合った。

奥村:いいですね。どうしよう…友だちがいない(笑)。

川口:私がするよ!(笑) 添削もするよ。

宮原:面接で落とされたら自分を否定された気になりそうで不安なんですよね…。

川口:なんで⁉ いやいや、その会社は合わんかったって思えばいいと。逆に「私を落とせば絶対後悔するぞ」ってぐらい、強気でいけば大丈夫。

宮原:周囲が内定をもらい出すと、私絶対焦ると思うんですよ。

奥村:早い内定がいいとは限らんけん!

宮原:でもなんかいいなって…。

川口:私は4年の7月ぐらいに内定もらったけど、4月頃にもらってる人もいたな。でも「自分は自分だし」と思ってたし、自分に合う企業に早く出会うか遅く出会うかの違いだから。焦る気持ちはわかるけど、気にしなくていいよ。あ、私、実際の自分の履歴書とかエントリーシートを持ってきたの。志望動機の欄には「どんな自分になりたいか」を必ず書いてた。「そのために御社でこういう経験ができるから~」って繋げてて。会社の経営理念とかビジョンと自分の将来像が一致するかっていう。ただ、どの会社も結構似てるんよ、経営理念(笑)。一番力を入れている分野は企業ごとに違うと思うんだけど。

宮原:なるほど、このタイミングで色々お話聞くことができてよかったです!

奥村:うん、就活を楽しめたら最高なんだろうなって思いました。

川口:楽しいと思うよ! どんどん楽しくなってくるよ。サポートするから!

 


 

中村学園大学 流通科学部流通科学科3年生
宮原 佳乃さん

就職は都会でしたいシティガール。
広告系の職種に興味あり

 

西南学院大学 文学部・外国語学科英語専攻3年生
奥村 想一朗さん

家族の多くが起業家で本人もカメラが大好きという
クリエイティブ系男子

 

中村学園大学 流通科学部流通科学科4年生
川口 みちるさん

福岡の通信系大手企業に就職内定済み。
これまでに海外留学や九州最大級の学生団体・M’s SEAで
リーダー的な役割を務めるなど、
さまざまな経験を積んでいる