HOW TO 就職座談会①
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HOW TO 就職座談会①
掲載:mix 2019 冬号(2019.11.22)
取材・文:福島 大祐

左から、中村学園大学3年・宮原佳乃さん、西南学院大学3年・奥村想一朗さん、中村学園大学4年・川口みちるさん
今年、就職が決まったばかりの大学4年生と、就活を目前に控え、不安を感じている3年生2人が、就活をテーマに座談会を開催。リアルな就活事情やテクニックなど、アレコレを赤裸々にぶっちゃけました!
■自己分析は深掘りが大事!!
宮原:川口さん、奥村さん、今日はよろしくお願いします! 早速ですが、川口さんの就活の流れを教えていただけますか?
川口:最初に始めたのが3年の夏休みに行ったインターンシップかな。ワイデイがメインだったけど、明太子の『ふくや』さんは10日間、学校の授業として行ってたよ。ワンデイは秋に行ったものも合わせると10社ぐらい行ったと思う。インターンは就活中ずっと行き続けていて、12月頃から自己分析に取り掛かり始めたんだけど、例えば、学生時代に頑張ったこととか、就活で聞かれそうなことってあるよね。その中でも自分がなにを一番頑張ったのかを探し出すのが難しくて。私の場合、学生時代に色々なことをしすぎていたから、どの答えを返そうか…と悩んだんよね。留学のことを言おうか、ゼミ活動のことを言おうか…。それで自己分析を3カ月ほどかけてやったの。それを就活支援課やゼミの先生に添削してもらったり、先輩にアドバイスをもらったり。でもそれをたくさんの人に聞きすぎて、わからなくなってしまって途中で止めちゃった(笑)。そこからいったん冷静になろうと思って箇条書きにしてまとめてみたの。例えば、学生時代に頑張ったことをテーマにして、留学、ゼミ活動、ボランティア…って書き出して、そこからゼミ活動で自分は何に一番力を注いだのかとか、一つひとつピックアップしながら深掘りしていった。それとは別に、自分の性格を診断したり友だちに聞いたり。意外と自分では気づいていなかったことを言ってくれるから、特に仲の良い友だちに聞くことって一番大事だなって思ったかな。
奥村:説明会には何社ぐらい行ったんですか?
川口:約60社、短い説明会を合わせると100社ぐらいの企業説明会に行ったと思う。とにかくたくさんの企業さんを見て、自分がどの分野に興味があるかっていうのを探っていったよ。でも、私は好奇心旺盛だから、どれがいいかわからなくなって消去法で絞っていったの。就活していて私が思ったのは、大事なのはどんな人と働きたいか、福利厚生、そして…お給料(笑)。あとは休みかな。私はプライベートと仕事を分けたかったから土日休みがいいとか、そういう条件に関しては就活しながら気づいていけた。今はやりたいことが見つからないかもしれないけど、就活をしていくうちに気づいていけるはずだよ。
宮原:実際に就職が決まった会社は、どの部分にビビッときたんですか?
川口:人、大手、安定、福利厚生、残業が少ないことも決め手だったかな。あとは営業職。人と関われる仕事がいいなと思って。
■説明会でマイナス面もちゃんと言う企業は信用できる
奥村:自己分析の時期ってよく言うじゃないですか。正直、僕はまだできていなくて、なにから始めればいいのかわからないんです。
川口:まずは生まれた時の自分から振り返ってみたかな。私の場合は、幼稚園と小学校の時は明るい性格で外でドッチボールして遊ぶような子だったんだけど、中学の時に仲間外れにされたことがあって内向的になった。でも負けず嫌いだったから頑張って乗り越えて解決することができた。そういう挫折とかも味わってたから強くなれた部分があって。高校の時は部活で部長になったんだけど、たくさんの部員が辞めてしまったこともあった。そうやって振り返ってみると、意外と負けず嫌いなところは変わってないことに気づいたの。自己分析しようと意気込むと難しく考えがちだから、ラフに考えてみた方がいいかも。あまり考えすぎず、直感でパッと思いついたものに絞って書くべきだと思う。一回経験したんだよね。企業ごとに答え方を変えてたら、面接の時に飛んじゃって。だから、たくさんあるなら一つに絞って考えることをオススメするよ。その分、一つを深く掘り下げて、どんな質問にも答えられるようにしておけば、面接は大丈夫じゃないかな。自信がないままだと、それが面接官に伝わって反応が悪かったり会話が繋がらないこともあったから、しっかり掘り下げることは本当に大切だよ。
宮原:今も不安なんですけど、実際に就活が始まるともっと不安になりそうで心配なんです。
川口:本命であればあるほど緊張すると思う。だから、思い切って最初に本命じゃないところを受けて練習したらいいと思う。でも、本命じゃないからといってどこでもいいわけじゃなくて、自分が興味を持っている分野や企業がいい。時間がもったいないから。エントリーシートに志望動機があるけど、興味がないところだと書けないと思うから、ある程度自分のなかで興味を持っているところがいいよ。2人はこんな企業に就きたいっていうビジョンはある?
宮原:広告系に行きたいなって思っています。学生時代になにをしたかなって考えた時にM’s SEAのサークルでフリーペーパーやゼミのパンフレット制作とか、自分が考えたことを企画する楽しさがあって。広告系が気になっているから夏のインターンにも2社行ったり、長期インターンに参加したりしました。インターンに行ってみてさらに興味が湧いたんですけど、自分になにが合うか合わないかを知らないまま気になる企業だけを見てるから、もっと視野を広げた方がいいのかなって考え中です。
川口:合う合わないって実際に働いてみないとわからないよ。だから色んな業界の会社を見て絞っていった方がいいと思う。自分に合う仕事ってなんだろうって考えたけど、結局いまだにわかってないから、直感が大事かな。
← to be continued…